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ドイツドライブ日記 ニュルブルクリンクへの道 10月2日 [ドライブ]


 名前だけ、そしてグランツリーリスモ4に設定されたコースとしてだけ知っている聖地、ニュルブルク。実際に行こうと計画してからいろいろと情報収集を始めたMackyです。
 さて、既に「BMWコンプリート」誌で紹介されていますので、ニュルブルクリングでBMW M5のタクシーに乗ることができるのはご存じだと思いますが、行くと決める前にBMWリングタクシーに乗る準備をしましょう。今回の旅ではこれがメインイベントです。でも、これが難しい。いや、難しいというよりは、タイミングが難しいのですが、タクシーのチケットを手に入れなければなりません。
 日本からのチケットの購入は、リングタクシーのサイトで、BUY A TICKETの項目を選択して売り切れになっていなければ申し込むことができます。来年のチケットは12月発売という予定のようですが、実際には、発売されてみないとわかりません。私の場合は3月に購入手続きをしました。サイトから申し込みのフォーマットに記入して申し込むとE-mailで請求書が送られてきます。この口座宛に送金して生チケットが届くのを待つというのがこのタクシーに乗る為の第一段階です。
 振り込み詐欺もはやっている時ですし、とにかくチケットが届くまでは不安ですね。私の場合は銀行振り込みではなく郵便局からの送金を利用しました。かなり安く送金できましたが、田舎の郵便局では外国の銀行への送金をしたことがあまりないようで、係の人と一緒に用紙の記入方法など頭をひねらさせてもらったのでした。
 さて、チケットが届いたら、次は乗車日の予約です。基本的には休みの日にしか、リングタクシーの運行はありません。平日休みの人は運が良ければドイツの休日に運行日がある事があるので、早めにその日を選びましょう。私の場合はドイツの統一記念日で現地はお休みでした。予約はBOOK A RIDEから赤い印のついた日を選ぶのですが、選ぶとその時点で空いている乗車時間が選択できます。変更がききませんので慎重に選んでください。
 タクシーと表現されていますが、感覚的には1周分のチャーターです。3名まで一緒に乗れて料金は一緒です。どのポジションに座るかで喧嘩しないようにご注意を。ちなみにドライバーは選べません。
 無事に乗車日の予約ができたら、ようやく行き帰りの手配です。本当にタクシーに乗りに行くだけならば、ニュルブルクに1泊だけの1泊3日も可能だと思いますが、途中にゆっくりしたいところがいっぱいありますので、できればゆるりと車旅を楽しむことをおすすめします。最終的には私のルートはこんな感じ。赤いところはミスコース分です。(笑)

 計算上は朝に日本をでる便に乗れば夕方にはフランクフルト、夜までにニュルブルグ。翌日はオールドコースを走ったり、リングタクシーに乗ったりを午前中に済ませて再びフランクフルトに戻れば夜の便に乗れます。翌日の夜に日本着の1泊3日の旅の完成です。もしかすると雑誌の編集部の人などはこんな日程で飛ぶことがあるかもしれないですね。
 まずは、アクセス方法。いまはインターネットで地図もルートもある程度検索できてしまいます。英語表記とドイツ語表記で綴りに違いがあるところから私自身混乱する元だったりもしました。
 どうやら、フランクフルト空港からのアクセスが簡単なようです。ハーツのサイトからある程度車種を絞り込んで、念のためGPS付きで予約を入れます。
 佐藤琢磨の応援ブログに昨年行った案内が掲載されていましたが、詳細を見たのは残念ながら帰ってきた後でした。丁寧な解説がされていますが、アクセスは一度電車でコブレンツまででてから市内のハーツでレンタカーという手順になっています。昼間にフランクフルト着ならば使えるルートだと思いますよ。
 さて、日本でいうナビといえば、地図がでて当たり前ですが、あちらでは、地図が出たらラッキーと思わなくてはいけません。今回も矢印のみの案内です。
 10月3日は日本の平日。現地はドイツ統一記念日でお休みです。この日の空きスロットの中から乗車時間をお昼前に選んだのでした。
 宿は、フランクフルトからの往復の道中がどうなるかわかりませんでしたので、余裕をもって行動できるようにニュルブルクに泊まる事にしました。多くのホテルがあるようですが、日本から簡単に予約できるのが、アコーホテルズのノボテルドリント。英語のサイトから予約可能です。
 飛行機はフランクフルトなのでいろいろな行き方があると思いますが、今回はアシアナ航空、仁川空港経由を選んでいます。理由はやっぱり値段かな。
 これで、ニュルへの準備はほぼ整いました。
 ただ、ついでにパリでモーターショーをやっているから、こちらも見物に行ってこようと、別行程を追加したので、実際はもうちょっと複雑な準備になっています。
 先に手配をしたフランクフルトまでの航空券にくっつけてディスカウントチケットの購入も検討したのですが、一番安く手配できたのが、エールフランスへ電話をしてオーダーする方法でした。ドイツのエールフランスのサイトで調べた安い値段と同じでしたので、この電話が手っ取り早いようです。日本のエールフランスのサイトからですと、日本発着以外のチケットをオンラインで買えないのでした。

 さて、いよいよ現地に向けて出発です。私の場合はセントレアから出発です。朝一番の船でセントレアにむけて出航です。

セントレアからのアシアナ123便はほぼ満席。といっても、すごく小さなエアバス321ですので、海外に行くような気分の飛行機ではありません。実際飛行時間はソウル仁川空港までは1時間ちょっとでついてしまうのでした。

 ここで乗り換えて、アシアナ541便にてフランクフルトに向かいます。今度はひさしぶりのジャンボジェットです。まもなくエアバス380が就航しますが、勢力地図がどう変わるか面白そうです。
 こちらも機内は混んでいます。隣の席はどうやら仕事で現地に向かう日本人のよう。シートの指定はもしかすると国籍でわけているのかもしれません。日本人らしき人がまわりに固まってました。

 チケットが安いだけのことはあって、今時パーソナルテレビもオンデマンドではなく流れっぱなしでチャンネルを選ぶタイプ。シートもフラットにはなりません。これなら、大韓航空にすればよかったとちょっと後悔するのでした。
 ただ、大韓航空の場合、名古屋発着だと10万円以上高くなってしまいます。関空発なら、少し高いだけなので、手間だなと思ってやめたのが失敗でした。現在の情報では大韓航空のフランクフルト線はライフラットシートになっているとのことなんです。でも、こちらを選んでいると搭乗時にもめた可能性も否定できないので、結果的に良かったか悪かったかは判断がつかないのでした。それは、大韓航空ではデルとアップルのラップトップの機内持ち込みを今月から制限していたからなのです。リコール済のバッテリーだってわかってもらえるかどうかがむずかしそうですからね。
 機内食はまあまあ良かったですよ。

 フランクフルトにつくと既に夕方。入国審査を済ませて、ターミナル1の端にあるレンタカーのカウンターを目指します。ハーツ#1クラブゴールドの会員の案内をみると、ちょこちょこっとサインをして車はすでにスタンバイ状態のはずなのですが、ゴールドのカウンターはクローズ。通常のカウンターでの手続きとなりました。

 予約はBMW3シーリズか同等で入れてあったのですが、カウンターの受付嬢はパサートのワゴンを用意していますなんて言うんです。すいませんが、BMWを・・・じゃなくて同等っていう部分でセダンをお願いするのでした。だって、荷物が外から隠れている方がいいじゃないですか。本当はFFよりFRがいいからなんていうことも言いたいのですが、そこまでは追求しないでおきました。いや、説明しきれなかったというのが正解かな。
 とりあえず、「セダン」では通じないみたい。そういえばドイツのBMWサイトではセダンの表示が「リムジーン」になっていたことを思い出して、リムジンがいいんだよってお願いしたのでした。いわゆる長い車体のリモがでてきたらどうしようかって、ちょっと心配にはなりましたが、、GPSが付いている車両でセダンがないぞってひとさわぎしていたようです。

 結局最後に案内された車は318d。最初からこれに案内してくれていたら無駄な時間を使うことなかったのにね。ハーツのサイトは細かく車を選べるくせに、なかなか選んだ車を案内してくれない感じを受けるのでした。
 ひとまわり車のチェックをしてナビをつかって行き先をセット。えっ。ドイツ語だ。

 普通、こういったメニューは英語に変更できたりするのですが、今回はできませんでした。しかたがないのでドイツ語で、それらしきメニューをさがします。ナビゲーションとかいう文字は読めるので、そこから先が課題になってきます。目的地設定はどれだ。
 なんとなく探し出して、目的地にニュルブルクを入力したら、無事に案内がはじまりました。これが不幸のはじまりだったのです。

 矢印だけですが、ナビを信じて矢印をたよりに空港をでていきます。途中、分岐をまちがえてフランクフルト市内方面に走っていることに気がついてインターを降りて逆方向をめざします。
 もうすでに、夜のとばりがおりはじめています。しかも、雨。はじめての土地で最悪のコンディション。ますます不幸な感じです。
 矢印だけのナビゲーションなので、地図も確認せずにずんずんアウトバーンを走ります。雨のアウトバーン、誰がドイツの道路は走りやすいって言ったんだと文句を言いたくなるのでした。
 途中、工事渋滞も経験しながら、まったく最高速チャレンジをする気なんておこらない、東名高速を走っているような気分でひたすら目的地をめざすのでした。
 しばらく走り続けているうちに、なんとなく直感が「おかしい」と告げています。でも、目的地の矢印は進行方向です。途中レストランのあるSAで地図を買って現在位置を調べてみると、ずいぶんと南の方へ進みすぎている事がわかったのでした。

 どこかでUターンする必要があるなと思っている矢先に、ナビは現地到着を知らせてくれます。想像していたルートと違うルートを案内してくれているのではなく、想像しているのとは違う目的地をめざして、まったく場違いな場所を走っていたのでした。
 やっぱり地図を最初に手に入れないとだめですね。ハーツでもらった地図ではアバウトすぎました。
 何もないPAに車を止めて、ナビの設定をやり直します。うまくいかなかったら、地図をたよりにアウトバーンを戻らなければなりません。夜だから車内の地図も見にくいんですよね。今度は国名から入力開始。どうやら、距離と方角からいくと、正解の方角のようです。今度は大丈夫かな。
 ちなみに、何もないPAって本当に何もない。トイレもありません。ドイツ人の親子が草むらで立ちションしていたのがちょっと新鮮な風景でした。

 さあ、気をとりなおしてニュルブルクに向けて出発です。
 ナビの案内にしたがって名前もわからないジャンクションをつかってUターン。また、混んでいる所を通らなくてはいけないのが少し苦痛です。ナビの音声案内もまだ、何を言っているのかさっぱりわかりません。そのうち、慣れてくると、なんとなく右とか左とかはわかってきたのですが、物覚えが悪いのか、日本に帰ってくる前に右と左の単語も忘れてしまいました。

 今度は事故渋滞で混んでいました。中央車線にトラックが止まっていてその前に小型車。つぶれている感じはなかったので、渋滞の中での玉突きという感じです。次は路肩にころがっているワゴン車。こちらはすでに警察車両が到着していました。E39のパトカーです。こういった車両だと、やっぱりエンジンは4Lとか、大きなエンジンになっているのかな。走行中の運転席からはちらっと見るのが精一杯、細かいところまで観察はできなかったのでした。
 この調子では明らかに到着時間が遅れる見込みです。SAで休憩中に予約してあるホテルにどきどきしながら、到着時間の遅れを携帯電話からいれる私。なんとか用件がつうじたみたいでホッとしています。英語力に自信はないけれど、なんとかなってしまうと、また勉強しないかもしれません。電話代は帰国後チェックすると通話料80円ですみました。ドコモのローミングでもこんなに安いんだ。もう少し気楽に海外で携帯電話も使えそうな気がしてきました。
 でも、最初かけるときに電話がつながらないで、何かメッセージが繰り返されるんです。もしかして使えないのと思ったら市外局番を忘れているというドジぶりだったりしたのでした。
 ナビの指示にしたがって、アウトバーンをおりると、人気のない道。周辺の闇がとんでもない山道に見えてきます。実際は丘陵地帯の気持ちのいい道ですが、その事を知るのは帰り道です。あいかわらず雨模様ですしね。町並みが途中に少しだけありましたが、70km/h制限になっている町のところ以外は何キロで走ったらいいんだろうという事からして不安になってきます。

 とにかくナビをたより夜の道を走ります。広い道から右折してニュルブルクの看板を見てホッとしたのもつかの間。ホテルはどこだろうっていう状態に陥りました。まあ、陽気な酔っぱらいも歩いているので、これまでの寂しげな道を走ってきたことを思えばずいぶんと気持ちは楽になっています。

 しばらく右往左往していると、町中の案内地図でサーキットに隣接したホテルを発見。最後の右折が失敗だったことに気がついたのでした。ここも昼間見るとホテルの看板が広い道から十分見えるのに。そうはいっても後の祭りです。

 少し最後に迷いましたが、無事に電話で話したくらいの時間に到着。車を置く場所をフロントで確認してチェックインです。
 道の向こうなら無料、あと、地下とホテル前に有料があるよとの案内でした。雨だったので、もちろん屋根のある地下を選んだ私です。

 すっかり疲れたはてた私は、食うものも食わず、ミニバーのお菓子だけつまみぐいをしてベッドに倒れ込んだのでした。

 明日は朝からサーキットです。自分で走るかどうかは、まだ決めかねています。起きた都合かな。寝坊しなかったら自分で走ろうかなぁ。そんな事を思っているうちにあっという間に朝がくるのでした。


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RYO(報道局長)

TBありがとう御座います!
仁川経由ですか!それは良い方法ですよね!しかもCクラスとは羨ましいです!
私はルフトハンザのYクラスだったのですが、隣の席の新婚さんもニュルへ行く話しを行きの便で聞いて盛り上がりました^^

そうそう、ルフトハンザですとLH便名でDBの切り込みができるのですよ、電車にのってそのままシュツットガルトで荷物受け取り、しかもマイルも貯まるという不思議な体験でした。

しかし、FRA到着後そのまま運転をされるとは凄すぎです(^^;

今後のレポートも楽しみにしていますね!
by RYO(報道局長) (2006-10-26 00:40) 

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