SSブログ

道東ふらり旅 前編 [ドライブ]

 ナマで丹頂鶴を見てみたい。と、思ったのが、今回の旅のはじまりだった。

 そんな風にかっこいいスタートではなく、ちょっとお出かけしたいけれども、何処に行こうかといういつもの調子で旅の計画は始まったのでした。

 とりあえず北に向かうか南に向かうかという悩みは、まだ南に向かっても海は冷たそうなので来月の楽しみに置いておいて、まだまだ雪の残る北にと簡単に決まりました。

 で、問題はいかにリーズナブルにとなりますと、千歳から先を繋げるとあまりコストパフォーマンスが良くないんです。結局試行錯誤して、旅作で千歳から先を組んで、千歳まではマイル旅に決定です。釧路になっったのは他の空港よりも安かったからっていう理由だけで、そういえば、釧路といえば湿原。湿原といえば丹頂鶴じゃないですかと、旅の目的に見事昇格したのでした。

 実質、一泊二日の旅を効率よく動く為に、前夜には仕事を終えてから札幌まで移動します。今日は対岸からセントレアがよく見えるなぁってのんきにかまえていたのですが、空港へ向かう途中には三陸沖で地震が発生して釧路で震度4という一報が飛び込んできました。ひきつづき津波警報が出てこれはおおごとかと心配したのですが、空港に着くまでに20cmの津波で収まったようなニュースを見ることができました。

 千歳までと、その先が別の予約になっているので場合によっては札幌行に変更してもいいしと、中止するこなく機上の人になったのです。

 その飛行機。条件付き引返しでのフライト。地震の影響でとも心配したのですが、雪のせいだったようです。それでも、ほぼ定刻に無事に到着して、新たな情報を得ると、千葉沖でも揺れたそうです。最初の地震では札幌はそれほど揺れていないとのこと。なんせノッポなホテルに泊まるのでドキドキしてしまいす。

 翌朝も雪。少し早めに空港に向かいますが、早すぎたのか、まだ快速は走っていませんでした。そして、釧路行きの飛行機は定刻より早くドアクローズで無事出発。雪の影響は到着地の釧路空港の除雪が間に合っておらず、しばし上空待機になったくらいですね。

 はじめてのたんちょう釧路空港。歩いてターミナルに向かいます。一旦階段上がってからまた降りて出口という情けない動線計画。足腰が強くなりそうです。

 ここからはレンタカーで移動します。今回の旅のお供はスバルインプレッサ。タイヤはダンロップのスタッドレスを装着しているようです。

 シートポジションを合わせたらさあ出発進行!

 最初に訪れたのは、空港からそれほど遠くない丹頂鶴自然公園。丹頂鶴の飼育センターです。金網越しに見ることができるのはなんとなく動物園気分で、チョット残念。まあ、予習ってことにしておきましょう。

 ちょうどエサやりタイムだったのですが、旭山動物園のような展開を期待するとがっかりします。テリトリーを金網で区切ってあるだけで、屋根もないっていう点では自由に飛んで行けるんで、自然なんでしょうね。

 丹頂の親子の部屋?には去年生まれたこどもと両親が一緒にいます。幼鳥は大きさは親ほどありますが、首は丹頂らしくなく茶色なんですね。

 次に立ち寄ったのは阿寒村のグルス。阿寒国際ツルセンターです。その前に、炭鉱と鉄道館っていうものが気になって立ち寄ってみましたが、こちらは冬季はまったくやっていないようです。冬の旅は、こんなこともあります。

 グルスも飼育センターっぽいところですが丹頂鶴たちがいるところは広くて開けています。結構いっぱいいるのですが、近くまで寄れないので迫力にはかけるかな。寒けれどしばらく見とれていました。

 さて、ここからが問題です。阿寒湖方面に行くかこのまま釧路湿原の方へ行くかです。地理感が無いのと路面状況が微妙なので山の中へ進んで行くのがどうだろうと思ったので湿原方向に進んでみることにしました。

 いかにも鶴がいそうな名前の鶴居村です。でも、全然それらしきところを通りません。レンタカー屋さんでもらった地図には鶴見台や鶴居どさんこ牧場という名前があったのでその方向に進むのですが鶴見台には気づかずに通り過ぎたようです。

 おなかもすいてきたのでランチをできる場所を探しながらドライブしているのですが、どうやら選択するルートをあやまっている感じで、それらしき場所が全然無いのでした。どさんこ牧場もレストランらしきものも見あたらず横を通過です。

 そのまま進んで塘路湖の方面へ向かいます。

 途中の砂利道では、エゾジカがうろうろ。でこぼこ道ではあまりスピードがあげられないので、鹿にぶつかることもなく進めますが、乗り心地は悪いですね。汽笛の音も聞こえたのですが、蒸気機関車を見ることはできませんでした。

 このエリアには環境省の施設が点在しているようです。塘路湖の施設もポツンと営業していました。葱坊主のような湿原独特の植物の展示もされていました。

 地図で目星をつけていた塘路湖そばのレストランらしきところを目指したのにさすが冬。休業でした。ますますおなかがすいてきました。

 シラルトロ湖のそばにも何か食べるところがありそうだったので北上してみたのですが、こちらも何もありませんでした。

 でも、凍った氷上では食事中の鷲を見ることができたので、良しとしましょう。

 そんなわけでお腹をすかせたまま標茶まで北上して今度は国道274で鶴居をふたたび目指します。伊藤タンチョウサンクチュアリでようやく満足する風景に出会えた気がします。カメラマンも何人か三脚をたてて陣取ってがんばっていました。

 さすがにお腹が空きすぎたので、村内のホテルで自家製ソーセージ入りカレーライス。遅い昼食で、ようやくひといきつきました。

 今度は場所をうつして鶴見台。行きは地図上の点の位置を見誤っていたようです。無事に到着。というか、幹線の県道沿いでした。中国人でしょうか、ツアーバスも立ち寄っています。

 飛んでくる丹頂の着陸って何度みても面白いです。大きな体に急ブレーキをかけてふわりと降り立つ感じがなんかいいんですよね。

 あとはぼちぼち県道沿いに釧路市内へと寄り道をしながら向かいます。

 温根内ビジターセンターは道路から階段を下りていったところにあります。湿原内の散策路もあるようですが、すっかり雪に埋もれていて歩いて入っていく元気はありません。

 小鳥たちはいるのですが、なかなかそれ以外の野生動物には会えないのでした。

 最後に立ち寄ったのは、湿原展望台。釧路湿原を一望できるちょっと変わった形の展望台なのでした。市街地方面も一望できます。

 天気がもう少し良ければ夕焼けも綺麗に見れそうな場所なのですが、西のほうから雪雲がせまってくるのも見えます。ずっと曇り空で少し夕方に晴れ間がみえたので油断していたのですが、お天気は下り坂なようです。

 展望台の中の展示を見て回って車に戻ってみると、吹雪だぁ〜!

 とっととホテルにチェックインしてゆっくりすることにしましょう。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。